NEWS お知らせ

平成28年度医療安全管理者養成研修会(新規・更新)のご案内

当協会医療安全委員会(旧医療問題委員会)では、今年度も標記の「医療安全管理者養成研修会」を開催いたします。
 
平成27年10月1日より、「医療事故調査制度」が始まり、医療事故調査・支援センターへの報告対象となる事故が発生した場合には、院内事故調査が中心となり検証を深めることになります。院内事故調査を慎重かつ柔軟に進めるには普段から医療安全委員会が率先して安全管理体制を病院内に組織的に根づかせ、安全文化の醸成を促進することが必要である意味からも、今後ますます「医療安全管理者」の役割が重要性を増してくると思われ、各病院での配置が望まれます。
今日の精神科病院の医療現場では医療過誤ではない軽微なミスでも病院の責任を追及されることがあり、自傷、自殺、患者間傷害、無断離院等の精神科特有のリスクマネジメントのみならず、転倒・転落、誤嚥・窒息、突然死、静脈血栓塞栓症、身体合併症等の医療行為全般についてのリスク回避の重大な課題において、「医療安全管理者」がメインプレーヤーとして安全管理に関する体制構築、委員会等の各種活動の円滑な運営、医療安全に関する職員への教育・研修、情報の収集と分析、事故発生時の初動対応、再発防止策立案等で活躍することが期待されています。
 
診療報酬においても医療安全管理部門を設置し、組織的に医療安全対策を実施する体制が整備され、医療安全管理者が配置されていれば、医療安全対策加算の算定が可能になります。
 
当協会では、医療安全管理者を養成すべく「医療安全管理者養成研修会」を平成19年度から開催し、これまで889名が5日間40時間以上のカリキュラムによる研修を修了されております。本年度は講義:第1クール7月21日(木)~22日(金)、第2クール8月18日(木)~19日(金)、演習:7月23日(土)または 8月20日(土)で開催いたします。
 
本研修会のプログラムは、精神科領域に重点を置いておりますが、医療安全全般の知識が習得でき、最新の情報がまとめて研修できる機会でありますので、毎年受講者から満足度が高かったとの好評を得ております。また、治療環境の変革や医療水準の進歩とともに医療安全に関わる叡智を深化させるためには継続的な学習が必要であり、5年毎の「医療安全管理者」更新研修会(第1クール:第1講義から第4講義までの受講)も同時開催致します。
 
日精協ホームページおよび日精協雑誌(4月号)同封の別添「実施申込要綱」、「プログラム」をご参照のうえ、多数の皆様のご参加をいただけますようご案内申し上げます。
 
詳細は日精協ホームページ 医療安全管理者養成研修会でもご確認いただけます。
ファクシミリでお申し込みください。申込締切は平成28年5月20日(金)です。
 

(医療安全委員会委員長 江口 研)