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厚生労働省医政局に「精神科医療等対策室」が設置される

平成27年10月1日から厚労省 医政局 地域医療計画課に「精神科医療等対策室」が設置されました。
設置目的は、「医政局において精神科医療とその他の医療について、密接かつ一体的に取り組む体制の構築を図ること」とされています。同室においては、精神科医療とその他の医療との関係、地域医療計画等に対応する検討を行い、それに応じた取り組みを実施するものです。


具体的な所掌事務は次のとおりです。

  1. 医療計画に基づく精神医療に関すること
  2. 地域医療構想、病床機能報告制度、地域医療介護総合確保基金その他の関連する施策と精神医療との調整に関すること
  3. 地域医療支援センター、地域医療支援協議会における医師の確保のうち精神医療に関すること
  4. 在宅医療と入院精神障害者の地域移行との調整のうち在宅医療に関すること
  5. 災害時の医療体制と災害時の精神医療体制の連携に関すること
  6. 精神障害者が有する身体疾患の一般病床における治療体制の整備に関すること

組織体制は室長、室長補佐、及び室員の計10人の体制となっています。なお、室長には10月6日付で同課の医師確保等地域医療対策室長の伯野春彦氏が兼務にて着任されました。
同室の設置により精神科医療の担当部局は医政局となり、障害については社会・援護局 障害保健福祉部 精神・障害保健課が引き続き担当します。
精神障害者は身体障害者及び知的障害者と違い、常に医療を受ける必要があるため、厚生労働省において医療を所管している医政局とは密接不可分の関係にあります。
日精協では長期にわたり、厚生労働大臣をはじめ関係者に対して精神障害者の医療にかかる所掌の担当替えを強く要望してまいりました。
このたびようやく実を結び、同室の設置が実現されたものであります。

田村憲久厚生労働大臣宛 要望書(2014/04/14)
原口一博総務大臣宛 要望書(2010/05/21)