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認知症に関する看護研修会のご案内

 少子高齢化社会が到来し、とりわけ精神科病院において認知症とそれに伴う周辺症状(BPSD:Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia)への治療と看護の必要性は益々増えており、精神科治療と看護への期待は高まるばかりです。社会からの期待に最大限お応えできるようにするためには、まずは私たち自身が認知症への理解を深めなければなりません。認知症やBPSDへの対処は、基本的には対応の仕方でかなり安定することが経験的に知られており、患者さんやご家族にとって一番身近な存在である精神科看護師の皆さんに受けていただきたい研修会のひとつであります。

 講師の先生方は全て、日頃から精神科医療に真摯に向き合われている方達ばかりです。内容として、認知症の概説では認知症の症状や鑑別診断を中心に精神医学的側面についてわかりやすく説明がなされ、認知症全体のイメージが持てるようになると思います。認知症看護ケア技術 総論・各論では、神経心理学(脳の各所の働きを研究する学問)の知見を取り入れた認知症の症状別・疾患別の看護について具体的に知ることができます。認知症者のQOLと身体合併症の予防とケアについてでは、その多彩な知見をお話しいただき、認知症高齢者の人権・医療安全では、実際の臨床を踏まえた知見をお話いただきます。講義時間は5時間40分と大変ボリュームがありますが、一生役に立つ内容であり、これほど充実した内容の研修会は他にはないと思います。グループ討論では、4人の講師の先生方とファシリテーターの先生方にご参加いただきます。チーム医療と・コミュニケーション技術について、他施設の精神科看護や認知症看護に携わる方々との意見交換や交流をすることが出来、自身の精神科看護を振り返ることができると思います。参加者からは、「いろいろな人と情報共有ができて大変参考になった、勇気がもらえた。」などの感想が毎回、多く寄せられています。

 是非、精神科看護、特に認知症看護を深めたい方にお勧めいたします。

認知症に関する看護研修会ご案内

(看護師認定資格分科会 委員長 坪井 重博)