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日本精神科医学会  認知症認定看護師の新設について

日本精神科病院協会の学会である日本精神科医学会では、平成28年4月より「認知症認定看護師」を世に送り出す新しい事業を開設いたします。わが国の認知症高齢者は現在、軽症まで含めると約800万人と言われます。超高齢化社会において最も重要な国の課題は認知症施策であります。平成27年1月27日に認知症の新しい国家戦略として「認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)」が発表されました。認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供が示され、医療機関・介護施設等の最もふさわしい場所での適切なサービスが提供される循環型の仕組みを構築することになりました。
 
認知症看護においては、認知症の医学的知識を正しく理解し、早期から人生の最終段階に至るまでの長い認知症の経過に対し、患者、家族を含めた全人的な看護が求められています。介護・福祉サービス等との連携を強化し、良質で安全な看護サービスの提供と高い技術と見識を有する認知症認定看護師が必要となります。精神科病院その他精神疾患を有する者の医療施設及び保健福祉施設等に勤務する常勤看護師が対象です。要件1)から要件3)のいずれかを満たすことが資格要件となります。申請から合格までの流れを図に示します。
 
一人でも多くの看護師の皆様が認知症認定看護師の資格を取得することを希望します。

(常務理事 渕野 勝弘)