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第25回定時社員総会 開催

 定時社員総会が令和6年6月14日(金)10時30分~16時 パレスホテル東京において開催されました。

 山崎会長挨拶では、「本年6月の診療報酬改定は800億円の財源のうち4月の薬価引き下げが1200億円、結果400億円のマイナス改定となり、そのような非常に厳しい改定の中で医療経済委員会の先生方の尽力もあり、精神科地域包括ケア病棟入院料が新設、当初示されていた厳しい施設基準は緩和された。しかし30分未満通院精神療法は引き下げとなり、児童思春期支援指導加算・早期診療体制充実加算が新設されたが、早期診療体制充実加算は特に診療所の要件が非常に厳しく、多くの診療所で加算が取れない状況にある。」等の説明がありました。
また、「精神科の診療所がこの数年で急増し、精神科に美容整形や痩せ外来が併設されるビジネス展開がなされ、不眠外来としてチェーン展開するクリニックが出てきている。一部の学会や議員から睡眠科を標榜科とする動きがあり、後ほど総会の場でも示されるが、日精協として反対の決議文を出そうということになっている。」と話されました。

 続いて来賓祝辞では、辺見聡厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長、松本吉郎公益社団法人日本医師会会長よりご挨拶をいただき、物故者への黙祷、日精協会長表彰、議事録署名人の選任が行われ、議事が進行されました。

 協議・報告事項では、「睡眠科」の標榜追加に関する報道を受け、前日の常務理事会での審議を踏まえ、「睡眠に関わる標榜について-声明-」をとりまとめました。標榜科の制定・改廃を立案する際には医学医術団体や医道審議会の意見を聴かなければならない、と医療法で規定されていることから、当協会は睡眠科の標榜追加について断固反対する旨を表明致しました。

声明:睡眠に関わる標榜について[PDF]

質疑応答・討議について各担当役員からの答弁がなされ、松原副議長の閉会の辞をもって、会は滞りなく終了しました。

(常務理事 長尾喜一郎)