精神科医療の未来を創造する 公益社団法人日本精神科病院協会

　山﨑學会長より、「児童思春期の患者さんが児童専門外来を受診しようとすると、何ヶ月も予約待ちになる現実がある。この状況は何とかしなければならない。専門家に紹介するべきか自分たちで診るのか、そこの見極目を知りたい。」そういう意向で、松田ひろし名誉会員を委員長とする専門対応チームが発足し、児童・思春期の患者さんに対する日精協の対策が計画されました。専門性を深めるというのではなく、バランスのとれた講義とすること、全国的に著名な児童精神科医の先生に講義をしてもらうこと、現場を円滑に動かすためにコ・メディカルスタッフと一緒に参加してもらうこと等が話し合われました。専門対応チームには児童精神医学者の松田文雄先生と松本英夫先生にご参加いただき、児童・思春期精神医学の基本を身につけるために最低限必要な項目が提案され、専門対応チームで検討しプログラムが決定されました。多職種連携に関する講義を盛り込んだスタンダードコース3日間、スタンダードコースの次のステップはアドバンスコース①、アドバンスコース②がそれぞれ3日間行われます。アドバンスコース①とアドバンスコース②は講習内容が異なります。是非この機会に精神科医、外来で児童が受診した場合に直接接する公認心理師（精神保健福祉士・作業療法士等）の方と一緒に受講いただいて、児童・思春期の患者さんへの対応能力を高めていただければ幸いです。

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