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精神保健福祉法に伴う虐待防止研修用コンテンツの作成

 従来から精神科病院における虐待防止に関する取組は、障害者虐待防止法における間接的防止措置(虐待防止に係る研修会開催、虐待防止マニュアルの作成等)に従って行われてきました。令和4年12月に改正された精神保健福祉法では、精神科病院に入院している患者さんは精神障害者であるとの観点から令和6年4月1日施行分に、「虐待防止のための取組を推進するため、精神科病院において、従業者等への研修、普及啓発を行うこととする。また、従業者による虐待を発見した場合、都道府県に通報する仕組みを整備する。」ことが示されました。
 障害者虐待防止法では、医療機関には通報の義務はありませんでしたが、新たに改正精神保健福祉法では、精神科病院の業務従事者による虐待を受けたと思われる患者を発見した者に、速やかに都道府県等に通報することを義務付けることとされることとなったのです。
 日本精神科病院協会の虐待防止の取組として、既に「虐待防止・対応マニュアル」を作成、公表していますが、今回は新たに各病院で虐待防止のための研修会を開催するにあたっての研修資料となる「精神保健福祉法に伴う虐待防止研修用コンテンツ」を動画で作成し、ホームページに掲載しました。
 各講義は、それぞれ約10分間で、You Tubeで閲覧できます。スマートフォンなどを使えば何時でもどこでも閲覧が可能です。QRコードを表示した一覧表も掲載しています。参考資料として、動画で用いたスライドも利用出来るようにしています。
 昨今、精神科病院で起こった事例から虐待防止の取組が注目されているところです。虐待防止研修用コンテンツを、各病院で活用して虐待防止の実を挙げていただくことを期待します。また一般の皆様方には、こうした精神科病院の活動にご理解を賜りますようお願い申し上げます。

(常務理事 中島 公博)

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