精神科医療の未来を創造する 公益社団法人日本精神科病院協会

　公益社団法人日本精神科病院協会（以下、日精協）日本精神科医学会 学術教育推進制度 通信教育分科会の通信教育へのご参加を、心より歓迎致します。

　平成27年度よりコース名と内容を刷新し、次年度は第9回通信教育となります。日精協は精神科医療の発展と充実のために、病院スタッフの教育が重要であると早くから認識し、長年通信教育に取り組んで参りました。通信教育の歴史は古く、今から55年前に遡ります。昭和43 年の「基礎コース」に始まり、昭和56 年には「上級コース」が開設されました。現在では、「MCWコース」「STANDARDコース」「SENIORコース」「LEADERSHIPコース」の4つのコースがあり、最新情報を含めた充実した内容で、スタッフの教育と人材育成そして新たな出会いを提供しています。また、受講することによりさまざまな資格が取得できる機会を得ます。詳細はホームページ内にある案内をご覧下さい。

　通信教育による学習は、講師との対面教育と異なり、自分自身が主体的にカリキュラムの履修を進めていかなければなりません。日常の忙しい業務と両立しながらテキストを精読し、レポートを提出することに関して十分な成果が得られるのかどうか不安に思われる方もいらっしゃると思います。しかし、実際に受講していただくと、単なる机上の学習にとどまらず、臨床の場で生かされる内容が提供されていることに気がつかれるでしょう。通信教育講師会の講師陣によるきめ細かい指導とサポートは、十分に検討され長年培われた重厚なものであり、スクーリングでは極めて内容の濃いプログラムが用意されています。そして直接講師に質問することが出来ること以外にも、他の受講生の取り組む姿勢を目の当たりにし、意見交換によって貴重な考えを聴き、互いの熱意と新たな出会いを体験する場でもあります。知識のみならず人間性をも育てる場として講師や受講生同士との出会いと交流の場を提供し続けています。実際、受講された皆様から高評価を受けており、参加して良かったという受講生の声を毎年沢山受け取っています。受講生ひとりひとりの向上が全体の向上に必ず繋がっていきます。新たな出会いに対して好奇心と熱意を持って楽しみ、自らを育てる場として受講されることを切に願います。

（日精協　通信教育分科会委員長　松田文雄）