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「精神科領域上級医」の創設について

 日本精神科病院協会の学会である日本精神科医学会では、長年に渡り精神科医の質の向上を図り、日本の精神科医療の発展に寄与し、「精神科臨床専門医」、「認定指導医」を多く認定してまいりました。しかし2014年5月、国は日本の基本領域学会(19学会)を定め、一般社団法人として「日本専門医機構」を設立しました。この法人は国民及び社会に信頼され、医療の基盤となる専門医制度を確立することによって専門医の質を高め、良質かつ適切な医療を提供することを目的に作られました。

 日本精神科病院協会(日本精神科医学会)がこれまで目指していた精神科領域における貢献度や洗練度を評価してきた制度には馴染まなくなり制度の見直しを行いました。2022年度より「精神科領域上級医」を創設しました。十分な経験のある優秀な精神科医を精神科領域のスペシャリストとして、日本精神科医学会は認定致します。臨床に限らず教育・研究、さらには行政といった各分野において、長年に渡り貢献した業績等を称え認定するものです。

 すでに「精神科臨床専門医」、「認定指導医」資格を所持している先生は、2022年11月末までに移行申請を行って下さい。新規申請の募集は2023年度から開始致します。精神科領域の臨床、教育・研究、行政の分野でご活躍された多くの医師の皆様の申請を心よりお待ち致します。

 資格要件を下記に示します。

(常務理事 渕野勝弘)
 
■資格要件
1)現在、日本精神科医学会 会員(正・準)の医師であること。
2)医師臨床研修を終えてから、15年相当の精神科領域の経験を有する医師で、
 ① 10年以上の臨床経験(精神科臨床領域スペシャリストPSC)
 ② 10年以上の教育・研究領域での経験(精神科教育・研究領域スペシャリストPSER)
 ③ 10年以上の行政経験(精神科行政領域スペシャリストPSA)
 ※特別な実績をお持ちの方は、10年未満の経験であっても認められる場合があります。