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ひきこもり対策専⾨対応チームの設置について

 ここ数年来、ひきこもりが増加していることが度々指摘されています。厚生労働省のひきこもり対策では、平成21年度から「ひきこもり対策推進事業」が創設され、その後、生活困窮者の自立支援制度とも連携して対策を強化していますが、今のところはっきりとした成果が表れていません。

 この「ひきこもり対策推進事業」では、ひきこもり地域支援センターを設置して、ひきこもりの状態にある本人や家族の相談窓口にしてひきこもり支援に結びつけようとしています。また、ひきこもり支援に携わる人材の養成研修も始まっています。しかし、これらの政策でも、ひきこもりの長期化や実態の変化、中高年のひきこもりの増加、あるいは家族の高齢化などといった状況の変化には追いついていません。

 そこで、日精協では、ひきこもりについての専門対応チームを立ち上げ、現状に即した効果のあるひきこもり対策を早急に検討することになりました。このチームは、精神科医だけではなく多方面の人材で構成することになるため、適切なメンバーがそろい次第、ひきこもりの効果的かつ効率的で簡潔な対策を、まとめることになっています。