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第7回日本精神科医学会学術大会 開催のご案内

 日本精神科医学会は、日本精神科病院協会の公益化(平成24年)に伴い、協会内に発足しました。平成30年で第7回を迎え、北信越地区の担当で錦秋の10月4日(木)~5日(金)に長野市にて行われます。大会長は谷野亮一郎先生(北信越地区代表)、実行委員長は遠藤謙二(長野県支部長)で、「長野県県民文化会館(ホクト文化ホール)」と「ホテルメトロポリタン長野」の2か所の会場を活用します。北信越地区は、新潟、富山、石川、福井、長野の5県からなり、各支部長および常務理事の松原六郎先生に運営委員をお願いし、長野県の支部会員18名が実行委員として今後の学会の企画、運営を行ってまいります。

 大会のテーマは「今、必要とされる精神科医療~ニーズ・希望・信頼にこたえて~」です。

 現在の日本の医療は大きな転換期にあり、精神科医療もその渦中にあります。精神科医療の今後の進むべき座標軸が見えなくなることもあります。この厳しい時代において、私たちは「それぞれの地域からのニーズにこたえ、必要とされ続ける医療機関になるにはどうあるべきか」という命題が与えられているとも言えると思います。裏返すと「今なぜ精神科医療、精神科病院が必要なのか」と地域から問われているとも言えます。現代社会は物質的に恵まれ便利であっても孤独な人が増え、人生に意味を見出せず、希望を持てない人も多くなっています。そんな時代だからこそ、希望をキーワードに置き、精神科医療の基礎になるスタッフ患者関係における信頼感の大切さを想い、今回の学会テーマとしました。このあるべき精神科医療をめぐって、大会の中で活発な議論がなされ、多くの方に心の健康の大切さに関心をもっていただき、ひいては今後の日本の将来について希望が膨らむことを願っています。長野市の10月は紅葉に彩られた山々、霊験あらたかな戸隠神社、「牛にひかれて」で有名な善光寺をはじめ多くの観光スポットもお楽しみ頂けます。来所者全員の方に満足していただけるよう、おもてなしの精神で企画運営に鋭意努力して参ります。長野で精神科医療に関心を持つ多くの方とお会いできることを楽しみにしています。

(実行委員長 遠藤謙二)