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第5回日本精神科医学会学術大会 開催報告
東北ブロックが担当した第5回日本精神科医学会学術大会は、平成28年11月16日、17日の2日間、宮城県仙台市の仙台国際センターにて開催されました。
「多難な時代の精神科医療~震災・医療経済・少子高齢社会・・・・・・希望そして創造」、これが東日本大震災から5年8ヶ月を経て、被災地で行う学術大会のテーマでした。大会には1504名の参加をいただき、153題のスライド発表、86題のポスター発表スライド発表が行われました。
大会第1日は、開会式の後に山崎學学会長による「精神医療の将来展望」と題した会長講演、厚生労働省による「精神保健医療福祉施策の最近の動向」と題した特別講演が行われました。ランチョンセミナーの後、午後はスライド発表とポスター発表、東日本大震災関連の市民公開講座や特別講演・招待講演・教育講演が行われました。夕方から行われた懇親会には300人を超える参加者がありました。東北地方の料理や地酒に加えて、会場の間仕切りが開いた中に突然現れた特設リングでの仙台ガールズプロレスリングの試合は場外乱闘もあり、サプライズイベントをお楽しみいただけたことと思います。
大会第2日は、特別講演、シンポジウムや講習会が行われました。また、今回の大会では、「熊本地震による被害と対応状況-精神科病院の視点から-」「アール・ブリュットがもたらすもの」「震災から5年半の心のケア活動とこれからの課題」の3題を地区プレゼンツシンポジウムとして行いました。
閉会式では、優秀演題の発表と表彰が行われ、大会長の後藤時子先生から次回開催地中国四国ブロックの第6回日本精神科医学会学術大会会長の堀井茂男先生に大会旗が渡され、学術大会は仙台市から来年の開催地である広島県広島市に引き継がれました(写真参照)。第6回日本精神科医学会学術大会は「多様化する精神科医療~当事者と治療者、医療、介護、福祉、共存共栄の‘かたち’~」をテーマとして平成29年10月12日13日に広島国際会議場で開催されます。
最後に、第5回日本精神科医学会学術大会が成功裏に終了したことをご報告申し上げるとともに、大勢の参加者および関係者に厚く御礼申し上げます。
(実行委員長 高階憲之)
第5回日本精神科医学会学術大会(東北地区) 一般演題:表彰 | |||||
各 賞 | 演題番号 | 都道府県 | 病 院 名 | 氏 名 | 演 題 |
学会長賞 | S29-4 | 大阪府 | 医療法人大阪精神医学研究所 新阿武山病院 |
井戸由美子 | 精神科デイケアにおけるメタボリックシンドローム改善難治例対策 -メタボ情報サイト「メタラボ」と「手帳」を活用して- |
奨励賞 | S3-4 | 山形県 | 社会医療法人二本松会 山形さくら町病院 |
渡邉尚子 | 精神科における血糖管理について |
S4-3 | 徳島県 | 医療法人桜樹会 桜木病院 |
上岡佳江 | 認知症患者を対象とした新規作成 ウエアラブル除圧ツールによる褥瘡治療 | |
S5-4 | 滋賀県 | 一般社団法人 水口病院 | 波夛雄一朗 | アルツハイマー病患者への日光浴における概日リズム改善の試み |