NEWS お知らせ

精神科薬物療法に関する研修会 受講者募集のご案内

 平成26年度診療報酬改定から抗不安薬・睡眠剤については2剤、抗うつ薬・抗精神病薬については3剤までとし、4剤以上を処方する場合は減算とされましたが、厚生労働省は「精神科の診療に係る経験を十分に有する医師」に対して減算例外のルールを設けました。
 
 厚生労働省の留意事項通知によると、「精神科の診療に係る経験を十分に有する医師」を以下の4点を満たす者としています。
 ① 臨床経験を5年以上有する医師であること。
 ② 適切な保険医療機関において3年以上の精神科の診療経験を有する医師であること。なお、ここでいう適切な保険医療機関とは、医師に対する適切な研修を実施するため、常勤の指導責任者を配置した上で、研修プログラムの策定、医師に対する精神科医療に係る講義の提供、症例検討会の実施等を満たす保険医療機関を指す。
 ③ 精神疾患に関する専門的な知識と、ICD-10(平成21年総務省告示第176号(統計法第28条及び附則第3条の規定に基づき,疾病,傷害及び死因に関する分類の名称及び分類表を定める件)の「3」の「(1) 疾病,傷害及び死因の統計分類基本分類表」に規定する分類をいう)においてF0からF9までの全てについて主治医として治療した経験を有すること。
 ④ 精神科薬物療法に関する適切な研修を修了していること。
 
 現在、厚生労働省の留意事項通知における「精神科薬物療法に関する適切な研修」に相当する研修会は日本精神神経学会が行うe‐ラーニングのみで、受講は専門医のみを対象としています。受講資格の制限により研修機会のない精神科医が多数存在する状況となっていることから、厚生労働省保険局医療課と協議を行い、日本精神科病院協会でも本研修会を開催することといたしました。
 
 今回が初回となる日精協主催の本研修会は、第5回日本精神科医学会学術大会(仙台)の会場にて行います。
 
-----------------------------------------------------------------------------
日   時:平成28年11月17日 12時30分~14時30分
会   場:仙台国際センター(宮城県仙台市)
講   師:田島 治 先生(杏林大学名誉教授、はるの・こころみクリニック院長)
プログラム:1.総論 薬物依存への配慮などを含めた薬物療法の基本
      2.抗うつ薬の適切な使用について
      3.抗精神病薬の適切な使用について
      4.向精神薬の副作用と安全性のモニタリングについて
募 集 人 員:150名程度
<受講資格>
①臨床経験を5年以上有する医師であること。
②適切な保険医療機関で精神科の診療に3年以上勤務していること。
適切な保険医療機関で精神科の診療とは、当該病院が、医師に対する適切な研修を実施するための常勤の指導責任者を配置した上で、研修プログラムの策定、医師に対する精神科医療に係る講義の提供、症例検討会の実施等を満たす保険医療機関であること。さらに、精神疾患に関する専門的な知識に基づき、ICD-10(平成21年総務省告示第176号(統計法第28条及び附則第3条の規定に基づき,疾病,傷害及び死因に関する分類の名称及び分類表を定める件)の「3」の「(1) 疾病,傷害及び死因の統計分類表に規定する分類をいう)においてF0からF9までの全てについて主治医として治療した経験したことを申請書にその症例数を記載し、受講申込者の当該病院の管理者がそれを承認し、推薦した医師であること。
③精神保健指定医であること。
 
-----------------------------------------------------------------------------
 
受講には事前申込が必要となります。
詳細は以下にてご確認ください。
 
研修会の詳細は⇒精神科薬物療法に関する研修会(日精協ホームページ)