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日精協が令和8年度厚生労働省予算に関する要望書を提出しました
去る3月31日に、令和7年度予算が国会の議決を経て成立したばかりですが、もう既に次年度(令和8年度予算)に向けての動きが始まっています。政府予算は、(1)6月、骨太の方針の閣議決定→(2)7月、各省庁の概算要求基準決定→(3)8月、各省庁が財務省に概算要求書を提出→(4)9~12月、財務省の原案作成→(5)12月末、政府案の閣議決定→(6)1月、予算案の国会提出→(7)3月、衆参両院で可決され予算成立→(8)4月、予算執行、との段階を経ていきます。そこで、日精協では毎年8月の厚生労働省の概算要求書に向けて、予算に関する要望書を厚生労働大臣宛てに提出しています。
今回4月3日に、令和8年度厚生労働省予算に関する要望書を、福岡資麿厚生労働大臣宛てに提出しました。今年度は、諸物価高騰に伴う医業経営の窮乏、精神保健福祉法改正に伴う業務量の増加、生産年齢人口減少や働き方改革に伴うマンパワー不足、迫りくる大災害への対策等、精神科医療を取り巻く環境の変化は厳しいものがあります。こうした中でも、日精協会員病院は、良質な精神科医療提供に向けての更なる努力に傾注しています。この予算要望書は、それらに対する財政的側面からの具体的な支援を期待する内容となっています。
【1】 精神保健福祉法に基づく業務を社会的に評価し、そのための予算措置の新設、充実を要望する。
【2】 「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」に関する予算措置を要望する。
【3】 災害対策関係予算の充実を要望する。
【4】 精神科病院等における安全な医療を提供するための予算拡充を要望する。
【5】 精神科において働き方改革を実践するための予算新設を要望する。
【6】 地域連携推進法人を活用した医療機関連携に対して予算新設を要望する。
【7】 医療・介護に関するDXの推進に資する予算拡充や新設を要望する。
【8】 精神科における介護士(ケアスタッフ)に対する処遇改善補助金を要望する。
【9】 精神科病院における職員の資格取得に関する補助金を要望する。
【10】物価高騰に対する補助金の新設について要望する。
(常務理事 櫻木章司)
令和8年度厚生労働省予算に関する要望