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看護職の夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(案)についての 日本精神科病院協会の見解

2012/03/05

 
日本精神科病院協会は、日本看護協会が示した「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン(案)」についてアンケート調査を行った(回答率67.9%)。その結果以下に述べる理由から日精協として強く反対を表明する

  1. 会員病院の71%が採用している2交代制勤務については、最大拘束時間を13時間までとすると80%以上の病院が達成不可能である。
  2. 夜勤回数を月8回以内とする点については、40%の病院で達成できず、また診療報酬上の72時間以内とする基準とダブルスタンダードとなっている。
  3. 夜勤専従看護師や短時間勤務、子育て世代の就労支援といったワーク・ライフ・バランスを考えた多様な勤務形態の推進は極めて困難になる。
  4. このガイドラインが実施されると、日精協1病院あたり平均23名の看護師を増員する必要があり、日精協全体では27,800人不足することになる。
  5. ガイドラインは看護師のみを対象としているが、看護師以上に厳しい勤務をしている医療従事者も少なくない。現在の硬直した看護基準をそれぞれの医療施設の特性にあった人員基準に変更し、チーム医療を推進することで乗り切るべきである。

以上