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平成23年度精神科救急関係予算編成についての要望

2010/10/26

厚生労働大臣 細川 律夫 殿
厚生労働副大臣 藤村 修 殿
厚生労働副大臣 小宮山 洋子 殿
厚生労働大臣政務官 岡本 充功 殿
厚生労働大臣政務官 小林 正夫 殿
厚生労働省  
社会・援護局長 清水 美智夫 殿
社会援護局障害保健福祉部長 木倉  敬之 殿
企画課長 中島 誠 殿
障害福祉課長 土生 栄二 殿
精神・障害保健課長 福田 祐典 殿

 

 社団法人 日本精神科病院協会 会長 山崎  學

 
  精神科救急医療運営事業に係る委託料の抜本的見直しについて

 精神障害者が地域で安心して暮らせるための支援体制として精神科救急医 療体制の充実が極めて重要でかつ喫緊の課題である。しかしながら平成22年度予算 においては本年4月から委託料のうち「空床確保料」が1床あたり10,200円から12,400円に引上げられたが、体制確保料はじめその他全ての項目に ついて減額された事は由々しき問題である。このため現実には救急患者を受け入れれば受け入れるほど補助額が減少するという事態が生じている。
  一方、精神科救急医療体制整備事業では基幹的役割を担う常時対応型施設が位置付けられたが、依然として病院群輪番施設の果たす役割が基軸であることは言う までもない。しかしながら病院群輪番施設としての救急医療参画に対する評価は据え置かれており、常時対応型施設においては救急入院後引き続き3ケ月間にわ たって高額な診療報酬が設定されているのに対して、病院群輪番施設には診療報酬上では全く配慮されていないことに強い違和感を覚えざるを得ない。引き続き 診療報酬上の高い評価を求めるものである。
  以上ご賢察いただき、精神科救急医療運営事業に係る委託料の抜本的見直しと、次年度における予算の大幅な増額を要望する。

以上