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決議文(第84回定期代議員会・第97回定期総会

精神病棟入院基本料について

 

 わが国の精神科医療は、国策医療でありながら民間病院が担ってきた歴史が ある。現在、全精神科入院医療機関の7割が民間病院で、その9割の病院が加盟している日本精神科病院協会がわが国の精神科医療を牽引してきた。 このような背景の中で、退院促進、地域生活支援という政策方針に協力した結果、平均在院日数は激減、多くの入院患者が退院し、社会で生活するようになっ た。
 
 一方、平成12年度から入院基本料が導入されて以降、精神保健医療福祉などの関連法の改正があったにもかかわらず、これに見合う診療報酬評価はなく、我々の努力は全く評価されていない。
 
 その上、精神科病院では、全体収入における入院基本料の占める割合が大きく、その他の専門療法の評価が少ないことも二重の打撃になっている。さらに精神 科救急、自殺予防とうつ病、身体合併症、児童思春期、認知症など、新たな社会的なニーズも広がる一方である。このようなより高度な体制が求められている現 状から、直ちに、精神病棟入院基本料全体の引き上げを強く要望する。

以上

平成21年9月25日

社団法人 日本精神科病院協会
第84回 定期代議員会
第97回 定 期 総 会