NEWS お知らせ
日精協 海外への情報発信の取り組み~日精協誌英語版 発行~
日精協では機関誌「日本精神科病院協会雑誌(日精協誌)」を発行しています。
日精協誌は1982年(昭和57年)1月に月刊誌として創刊し、2015年(平成27年)2月号で通巻400号を迎えました。長年にわたり「日精協誌」で発信してきた情報の蓄積は大きな財産で、日精協の歴史そのものであり、また精神医療史でもあります。毎号、特集を設定しており、民間精神科病院の立場に基盤を置きながら、精神科医療・福祉全般に関わる問題を取り上げ、できるだけ時宜を得たものを企画し、会員や関係機関への情報提供に努めています。
また、我が国の精神科医療が抱える様々な問題点についての議論や将来に向けた提言も行なっています。特に最近では精神科医療の診断や治療技法のグローバル化が進んでおり、多くの点で国際的な比較、標準化がますます必要とされるようになっていることから、2012年(平成24年)には、正確な日本の精神科医療の現状と日精協の活動を海外に向けて発信する目的で日精協誌英語版を創刊しました。
英語版は年一回の刊行で、毎月の特集を代表する一論文を担当者が選定し、これを英訳したものを一冊にまとめ、WHOをはじめとする関係諸機関に納入しています。
最新号である2014年版には本誌特集論文から下記の論文の英語版が収録されています。購入を希望される方は日精協事務局までご連絡ください。
(総合情報委員会委員 須藤康彦)
月 | 特集名 | タイトル | 執筆者 |
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2月 | 精神科病院における院内感染対策を考える | 精神科領域での感染対策―その特殊性と戦略、そして課題 | 山内勇人 他2名 |
3月 | 精神科病院と精神科診療所の病診連携 | 地域の診療所に身を置いて《病診連携》を考える | 三家英明 |
4月 | 精神科クリニカルパスの現状と課題 | 精神科医療クリニカルパス:総論 | 伊藤弘人 |
5月 | 精神科病院における認知症医療 | 精神科病院は認知症医療に何ができるのか、何をするべきなのか | 森村安史 |
認知症疾患医療センターと認知症治療病棟 | 渕野勝弘 | ||
6月 | 薬局の苦労話 | 精神科病院薬剤師の現状と課題 | 松田公子 |
7月 | 精神科病院における身体合併症対策 | 救急医療における精神症状の評価と初期診療- PEECコースの導入 | 三宅康史 |
9月 | 人口減少・高齢化と今後の精神科医療~私はこう考える~ | 人口減少に対する対策-精神科版2次医療圏データベース「巧次郎」の利用を含めて | 平川淳一 |
人口減少・高齢化と今後の精神科医療~私はこう考える~ | 高橋泰 | ||
10月 | 精神障害者への就労支援 | 統合失調症患者の個別就労支援 | 中原さとみ 他2名 |
11月 | 精神保健福祉法改正の現状と問題点 | 法改正後の医療現場での現状と問題点 | 吉永陽子 |
12月 | 大災害に対し我々はいかに備えるか-東日本大震災の経験に学ぶ | 大規模災害における精神科病院の被災と対策-東日本大震災における宮城県の事例から | 佐久間篤 他2名 |