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精神科医のための身体合併症講習会のご案内

近年、我が国の高齢化に伴い、精神科病院入院患者も高齢化し身体合併症の発症率も上昇しています。日精協会員病院の半数近くは200床以下で、身体科医が常 駐していない病院も多く、精神科医が初期対応をせざるを得ない状況も増えています。また、全ての身体合併症を他科受診に頼るとすれば、現在の診療報酬下で は損失が増すばかりです。

日精協 政策委員会では他科受診時の負担軽減を国に要望する一方、精神科の 特殊性を鑑み、精神科医自身の入院患者の身体合併症への初期対応やcommon diseaseへの対応力を向上する目的で、平成25年11月に精神科医のための身体合併症講習会を企画、開催したところ好評のため毎年3回開催する 事になり、今年度で3年目を迎えました。基本的な内容を中心とした講習会「スタンダードコース」は日本精神科医学会学術大会の期間中に開催することとし、そのほか少人数参加型の講習会「アドバンストコース」を年2回予定しております。

これまでも、臨床の第一線でご活躍の先生方を講師としてお招きし学ばせていただきました。今年も以下の通り精神科医が精神科病院で入院患者さん達の身体合併症に対応するため、ご高名な先生方に講師を依頼し、日精協ならではの講習会を企画いたしました。

 <今年度の予定>
(1)スタンダードコース:「~精神科医が遭遇する可能性が高い身体科救急の重症度判定とその初期対応~」 
講師: 冨岡讓二先生(米盛病院副院長 救急科)
日時:平成27年10月8日(木)16:30~18:10 (第4回日本精神科医学会学術大会)
場所:沖縄ラグナガーデンホテル「羽衣の間」   (定員150名)

 (2)アドバンストコースNo.1:「ひとまず何とかなるか、今すぐコンサルトかを判断する身体診察(急変対応含む)」 
講師:三宅康史先生(昭和大学病院教授・救命救急センター長)
日時:平成27年11月14日(土)13:00~16:00 
場所:日精協会館   (定員30名)

 (3)アドバンストコースNo.2:(タイトル未定) 
講師:木村勝智先生(みよし市民病院第2内科部長)
日時:平成28年2月20日(土) 13:00~16:00予定
場所:日精協会館    (定員30名)

現在、10月8日のスタンダードコースと11月14日のアドバンストコースNo.1の参加募集を行っています。会場の都合上、事前申し込みとなっておりますのでご希望の方は日精協のホームページ内の精神科医のための身体合併症講習会をご覧下さい。

▼詳細は⇒日精協ホームページ「精神科医のための身体合併症講習会

 日本精神科病院協会
政策委員会委員 松井隆明