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日本精神科医学会学術教育研修会作業療法士部門 受講者募集のご案内

平成27年度の学術研修会・作業療法士部門を平成27年9月3日・4日の2日間、長崎県長崎市にて開催します。

テーマは「開化~和華蘭(わからん)から学ぶ作業療法実践の6つのヒン ト~」です。鎖国時代の日本の対外貿易窓であった長崎(出島)は、特にオランダなどヨーロッパ諸国や中国など世界中の物や文化が日本に入ってくる窓口に なっていたため、古くから日本中の医学を志す人たちが長崎に集まっていました。明治維新(文明開化)をひかえた幕末にはシーボルトやポンぺなどドイツやオ ランダの医師が来日し、近代医学の先駆けとなりました。今回のテーマは長崎のそういった歴史的背景をふまえ、かつ未来へのさらなる発展の意味も加えて「開 化」としました。

最近では、長期入院患者の地域移行や病棟の機能分化といった変革の中、作 業療法土の役割も多様化して来ており、対象とする精神疾患も統合失調症ばかりではなく、うつ病、認知症、薬物依存症、発達障害、高次脳機能障害など多岐に わたっています。また、多職種による連携も必要とされ、その中で作業療法士がどのような役割を果たすか、なども課題となっています。

今回は、5つの講演とひとつのシンポジウムを準備しました。それぞれの立場からのお話が聞け、今後、病院や地域で作業療法を実践するにあたってのヒントが得られることと期待しています。 

長崎では、毎年10月7日からの3日間「長崎くんち」が開催されます。9月はそれに向けて今年の踊り町が最後の稽古をしている時期です。ひょっとしたら街角でその練習の風景に出会えるかもしれません。

また、今年は長崎が被爆して70年目の節目の年です。平和公園や原爆資料館を見学するのも良いかもしれません。世界文化遺産に登録されたグラパー園や軍艦島上陸ツアーもあります。

 是非、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

 申込締め切りを8月10日(月)まで延長しております。
詳細は⇒学術教育研修会 作業療法士部門へ

日本精神科病院協会長崎県支部
支部長 宮原明夫