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認知症地域連携パスオレンジ手帳[第二版]発行について

日精協の高齢者医療・介護保険委員会では、平成23年度事業において認知症地域連携パスの「オレンジ手帳」を作成・発行いたしました。
初版発行後、アンケート等を実施し、会員病院の先生方や手帳を使用した皆様からご意見を頂戴しました。その結果、更に使い勝手の良いものへと改訂すべき点が 徐々に明らかになってきました。そこで、平成26年度厚生労働省老人保健健康増進事業にて第二版の発行に取り組みました。

改訂内容としては、以下の2項目の観点から具体案を検討しました。
1.ご本人とご家族に継続使用してもらうための観点から
(1)サイズをお薬手帳(ノート)と同じサイズに小型化し、携帯しやすくしました。
(2)ビニールフォルダーでお薬手帳と一緒に携帯できるようにしました。
(3)字を大きく見やすくし、そのため大幅に項目を削除しました。
(4)同意書を簡略化するとともに、別紙同意書は廃止しました。
(5)ご家族が困った時にどうしたらよいか参考になる手帳にすることが継続性を高めること
になると考え、手帳に連絡ノート(質問等)の機能をもたせました。

2.記入の際の利便性、有用性を高める観点から
(1)オレンジ手帳に関わるすべての人の間で連絡・連携が可能となるよう、連絡ノート(連絡・相談・質問等)を追加しました。
(2)ご本人・ご家族、介護者、専門医療機関、かかりつけ医、ケアマネ等の記入者が記載するページを明確にするとともに簡素化しました。さらに大幅に削除された項目の情報に見合うように各項目を見直し、修正し、整理しました。
(3)長期間使用可能となるように工夫しました。

オレンジ手帳第二版は初版と同じく1部100円で一般社団法人JAPHネットワークからにて委託販売いたします。改訂されたオレンジ手帳がご本人・ご家族をはじめとして、かかりつけ医、専門医療機関、介護保険サービス機関等で円 滑に活用いただければ幸いです。認知症の方が在宅における生活を可能な限り継続できるように、また、認知症治療病棟を退院された後でもこの手帳にて同様に在宅支援できるように願っています。

■オレンジ手帳【第二版】の販売については下記にてご確認ください■
オレンジ手帳販売のご案内

高齢者医療・介護保険委員会委員  中川龍治