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第3回日本精神科医学会学術大会 開催報告

平成26109,10日の二日間、名古屋国際会議場にて第3回精神科医学会学術大会が開催されました。

今回は「精神科医療に求められる未来予想図-IT化・国際化・地域連携・地域ニーズ-」をテーマに掲げ、大会長 舟橋 利彦先生を筆頭に愛知県、三重県、岐阜県、静岡県の4県からなる日精協東海地区会員病院が一丸となって準備を進めてまいりました。

当日の開会式は学会長である日精協会長 山崎 學先生をはじめ、大会長 舟橋利彦先生の挨拶、来賓の大村 秀章愛知県知事など多くの来賓の方々からご挨拶を頂戴し、学術大会がスタートしました。

開催地となりました愛知県は日本の貿易の40% を占めていることから、国際貿易都市であるその特性を盛り込み、学術大会テーマの副題に国際化を掲げております。特にアジアにおける精神科医療の位置づけ に注目し、モンゴル国と中国の精神科医に両国の精神科医療の実態や課題などのご講演と、海外経験豊富なお二人の日本人シンポジストとともに世界から見た日 本の精神科医療などについてシンポジウムにて総合討論いただきました。また、別の会場では「精神障害者の自動車運転に係る諸問題」と題されたシンポジウム の中で、各界の教授、専門家らに加えて、トヨタ自動車の技術開発担当者からメーカーの見地での発表もしていただき、精神障害者の自動車運転免許の諸問題に 関して総合討論が得られ、一歩前進したのではないかと思います。このような大変興味深いシンポジウムを7つ同時刻にプログラムしてしまい、1つしかシンポ ジウムを聞くことが出来なかったという大変ありがたい苦情お叱りを受け、配慮すべきであったと反省の念を抱いております。

他にも、いつ来てもおかしくないと言われている東海大地震に向けて、備蓄食品や備蓄機能付きの自販機展示、トヨタ自動車ハイブリッドカーでの災害対策など、災害救援企業の展示ブースも設けました。

懇 親会では、全国から名古屋での学術大会開催に足を運んで頂いた皆様が一人でも多く参加していただけますよう無料といたしました。また、参加者が多くのコ ミュニケーションが取れるようにポスター発表の会場を懇親会会場とし、みそ串カツ、天むすなど名古屋を代表する名古屋めしでおもてなしいたしました。

二日間で会員病院を中心に述べ1,800名ほどの参加があり、スライド発表・ポスター発表合わせて242演題が発表され、盛会のうち無事に大会が終了致しました。

来年の学術大会は「精神科医療のあるべき姿~多様化するニーズに応える~」をテーマに掲げ、沖縄にて開催されます。

最 後に微力ではありましたが実行委員長として無事に大会が終えたことを安心するとともに、学会長はじめ日精協常務理事の先生方のご協力もいただき、多くの皆 様のお力添えがあってこそ成功を収められたのだと感じております。この場をお借りして皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

 第3回日本精神科医学会学術大会 実行委員長 安藤 琢弥

 

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      第3回日本精神科医学会学術大会 一般演題表彰
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◆学会長賞◆
大阪精神科病院協会 栄養士部門
大阪精神科病院協会 栄養士等研修会世話人会お勧めレシピ集
ミキサー固形導入における効果 ~大精協食事形態調査実施後の取り組み~

◆奨励賞◆
新潟県 医療法人高田西城会 高田西城病院/医療法人常心会 川室記念病院
精神科病院における復職支援の取り組み ―グループサイコセラピーを導入して―

茨城県 医療法人霞水会 土浦厚生病院
みんなの生命はみんなで守る —精神療養病棟における患者主体のレスキュー隊活動成果—

 愛知県 医療法人生生会 松蔭病院
調剤業務における除包機導入によるさらなる業務効率化と今後の展望