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日本精神科医学会 職種認定制度について


 日精協では、「日本精神科医学会」が組織化されており、この学会には医 師部門およびコメディカル部門の職種認定を行う「職種認定制度」が設置されています。この職種認定は、日精協会員以外にも広く門戸が開かれており、学会に 入会したすべての医療従事者が対象となっています。
  精神科医療に携るすべての医療従事者は、広く国民に“常に質の高い精神科医療”を提供できるようにしておく責務があります。そのためには、医療職に就くわれわれ自身が、われわれ自身の手で、医療人としての品格を保ち、知識・技術を向上させる必要があります。
  医療従事者の認定資格は、国家資格や学会認定資格(専門医など)が代表的なものですが、それ以外にも各種団体がさまざまな形で設置しています。大切なことは、「その資格認定団体が、その資格に対して責任をしっかりと持っているかどうか」ということです。
  日本精神科医学会の職種認定の審査は、必ずしもハードルが低いものとは言えません。それは、これまでの諸学会による認定や第三者機関の認定に比しても、遜色ないか、あるいは厳しい基準で制度設計をしているからです。
  このような観点から、「職種認定制度」は構築され運用されています。現在、この職種認定制度には,認知症臨床専門医分科会,認定精神科医分科会(以上医師 部門),認定看護師分科会,認定栄養士分科会(以上コメディカル部門)が設置され、それぞれ認知症臨床専門医、認定精神科医、認定看護師、認定栄養士を認 定しています。
  このように、日精協のおこなっている日本精神科医学会の「職種認定制度」は、多職種におよんでいます。このことから、精神科領域における“さまざまな医療職の資質向上と多職種間の連携強化を目指すことができる唯一の認定制度”といえるでしょう。
  また、国民への情報公開の一環として、それぞれの試験に合格した認定者については、日精協のホームページ上で「認定者リスト」として公表しています。さらに、5年ごとの更新制度を設けることはもちろんですが、学び続けるための環境をさまざまな形で提供しています。

<日本精神科医学会 文責:森常務理事>

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