平成30年度医療安全管理者養成研修会(新規・更新)のご案内

 当協会医療安全委員会では、今年度も標記の「医療安全管理者養成研修会」を開催いたします。

 今日の精神科病院の医療現場では医療過誤とは思えない軽微な不手際でも病院の落ち度を責められることがあり、自傷、自殺、患者間傷害、無断離院等の精神科特有のリスクマネジメントのみならず、転倒、転落、誤嚥、窒息、突然死、急性肺静脈血栓塞栓症、身体合併症等の医療行為全般についての安全対策が重大な課題であり、「医療安全管理者」がメインプレーヤーとして安全管理に関する体制構築、委員会等活動の円滑な運営、教育・研修・情報の収集、事故分析、事故発生時の初動対応、再発防止策立案等で活躍することが期待されています。診療報酬においても医療安全管理部門を設置し、組織的に医療安全対策を実施する体制が整備され、医療安全管理者が配置されていれば、医療安全対策加算の算定が可能になります。

 また、平成27年10月1日より、「医療事故調査制度」が始まり、医療事故調査・支援センターへの報告対象となる事故が発生した場合には、各医療施設の院内事故調査委員会が中心となり検証を深め、再発防止についても検討することが必要となりました。院内事故調査に真摯に取り組むには普段から医療安全管理委員会等が中心となり、安全にかかわる意識および知識を涵養させ、安全管理体制を病院内に組織的に根づかせることが重要である意味からも、医療機関における「医療安全管理者」の役割の重要性が大きくなっております。

 当協会では、医療安全におけるリーダーシップを発揮し、施設内の安全文化の醸成と医療安全活動を推進するために必要な知識・技術を習得する医療安全管理者を養成すべく、「医療安全管理者養成研修会」を平成19年度から開催し、これまで1099名が5日間40時間以上のカリキュラムによる研修を修了されております。

 本年度は講義:第1クール7月26日(木)~7月27日(金)、第2クール8月30日(木)~8月31日(金)、演習:7月28日(土)または9月1日(土)で開催いたします。

 本研修会プログラムは、精神科領域に重点を置いておりますが、医療安全全般のみならず診療活動に必要な法律的な知識が習得でき、最新の情報がまとめて研修できる機会でありますので、毎年受講者から満足感が高かったとの好評を得ております。今年度は、さらに専門医による「院内感染症対策について(仮題)」、また弁護士から「危機管理とマスコミ対策」などのテーマのリニューアルを図り、受講者のご期待に添えるようプログラムいたしました。

 新規研修では、座学だけではなく能動的な研修意識を高めることを目的に意見交換会を開催し、受講者相互の円滑なコミュニケーションを図り、グループディスカッションを行い、演習に臨んでいただくというプログラムをコーディネートいたしました。

 また、治療環境の変革や医療水準の進歩とともに医療安全に関わる叡智を深化させるためには継続的な学習が必要ですので、5年毎の更新研修を研修会初日に新規研修と同時に開催致します。昨年度は130名を超える方が認定更新をされました。

 研修会開催のご案内は、日精協ホームページおよび日精協雑誌(4月号)に同封しております。ご案内に添付の「実施申込要項」、「プログラム」をご参照のうえ、多数の皆様のご参加をいただけますようご案内申し上げます。

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(日精協医療安全委員会 委員長 江口 研)

 

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